最近、身につけるもので革製品が気になって、2,3購入したのですが合成皮革について感じたことを記したいと思います。
最近の合成皮革、品質がとてもいいと思います。私の昔の印象は、「表面がのっぺり、ツルツルして、下に綿の布地のような繊維があるのが判る。」そういった印象でした。
でも、最近の合成皮革は一見天然皮革と見分けが付かないほど似ています。
違いを強いて言うなら、「キレイすぎる。」くらいでしょうか。下の写真で、どれが合成、天然か判りますでしょうか?
上から、
カンゴールのボディバッグ(合成皮革)
アディダスのスタンスミス・リーコン(天然皮革)
ムーンスターの810s キッチェ(合成皮革)
です。
ムーンスター810s キッチェ(合皮)は少しノッペリして、色合いも少し薄い感じで違いが判りますが、カンゴールのボディバッグ(合皮)とアディダスのスタンスミス・リーコン(天然)は、ほとんど見分け付きませんでした。
カンゴールボディバッグ(合皮)は、触ればとオイル感や重さ、匂いなどで合皮かなと思いますが。素人の私には見分けるのは難しいです。
昨年アディダス は、スタンスミス製品すべての革製品を合成皮革にすると発表しました。 サスティナブルといった環境配慮以外にも、合成皮革の品質向上が後押ししたのかもしれません。
今後、環境配慮の観点から合成皮革製品がカッコイイといったイメージも加わり、流行するのかもしれません。
天然皮革のように水が染み込むようなこともなく、管理も簡単そうなので、これはこれで良いと思います。
と、ここまで書いておいてなんですが、私個人の好みとしては、まだまだ天然皮革のほうが好きです。
あの独特の匂いと手触りは、他に替えがたいものだと思います。オリジナル(本物)は天然皮革、合成皮革はマネでしか無いと思っています。
あと、アディダスのスタンスミス製品の合皮化ですが、やりすぎのような気も。サスティナブル(持続可能な開発、SDGs)とか言いますが、食肉用の牛から取れた”皮”を加工、”革”にして利用する、人間が数千年も続けてきた資源の有効利用にも反しているような気がします。合皮を作るのにも石油を使っているだろうし。(アディダスはキノコから作っているみたいですね。保温とか、加工とか色々エネルギー使いそう。)
加工業者は発展途上国のような国で作られていると思います。産業構造が変わって貧困が発生するようであれば、SDGsの理念にも反します。巨大資本のアディダスさんとか、そこまでフォローしてるのでしょうか?すみません。オジサンの戯言でした。 (その辺の田舎のオジサンでも思いが至ることなのですが、どうなんでしょうか?)
いち消費者として、思うのは合成皮革製品が増えて、天然皮革が余ることで天然皮革製品がリーズナブルになればいいなー、と思うぐらいでしょうか。