最近ビンテージの腕時計を手に入れたのですが、金属部分とプラスチック風防の小キズが気になっていました。
この小キズ、サンパールという磨き剤で簡単にピカピカになることを知ったので、実際に入手してやってみることにしました。
私が使用したサンエーパール20g。
公式サイト?:サンエーパール ® – Greatest abrasives 【Japan Brand】 プロも愛用、高品質研磨材
それと、研磨布と、皮脂汚れの拭き取りに、セーム革を使用しました。
セーム革は鹿の革を油で鞣した革砥のこと。以下参照元。
こだわり|鈴鹿セーム工業株式会社
何度も使い回せるようですので、今回を機に購入。今回は、15cm角でメガネ拭きと同じサイズ、2枚セットで300円弱と、かなりお得なもの物があったのでそれを購入しました。
購入したセーム革の厚みはこんな感じです。ちょうど1mmといったところでしょうか。比較のためメガネ拭き(クロス)を並べています。
では、実際に使用してみたいと思います。 使用する前の時計です。
そのままでも結構きれいですが、12時〜1時の間と、5時〜6時の間、それと9時方向に小キズが見られます。
それと、ステンレス製のリューズや、ケース部分にも小キズや曇りがあるで、これも磨いてみたいと思います。
では、セーム革にごく少量のサンエーパールを付けて磨いていきます。
上の写真、セーム革が黒ずんでいるのは、既にサンエーパールを使って少し磨いたからです。
磨いていると、磨く対象が削れるのか、セーム革が黒くなってきます。
少量のサンエーパールを付けて、あまり力を入れずにできるだけこまめに(回数多く)磨いてゆきます。力入れるよりも擦る回数を上げたほうが、艶が出ると思います、多分。
地味な作業ですが、時計がきれいになると思うと楽しいものです。
3〜4分ほどサンエーパールを少しづつ付けて磨いてゆき、最後に、セーム革の粉を付けていない部分か、別のセーム革で丁寧に粉を拭き取っていきました。
研磨後がこちら。
風防の9時方向の小キズは消えたと思います。 ただ、見えにくいですが5〜6時方向と12〜1時方向のキズは、深かったのか消えませんでした。
上の写真でも、5時のインデックスバー真ん中の歪みとして、キズが有ることがわかります。
でも、かなり綺麗になりました。
ケースやラグ、リューズ部分にも鏡面のような輝きが戻りました。
研磨後の全体的な印象として、風防の透明度が上がったような気がします。
それとケース部分が、艶が出てピカピカになりました。ただ、細かなキズは無くなりませんでした。キズを含めて艶が出る感じでしょうか。
もうちょっと磨けば綺麗になるのかもしれませんが、極力オリジナルを残したいのと、ビンテージである以上、キズが全くないのも味気ないので、ここまでにしておきました。
サンエーパール。商品の役割としては、「キズ消し」というよりは、「ツヤ出し、鏡面仕上げ」といった感じだと思います。
磨いた作業時間は5分ほど。道具も安く手に入り、手軽に短時間で出来るのでオススメだと思います。
それと、私は腕時計の裏面は磨きませんでした。
理由は、これも腕時計のオリジナルを極力残したかったのと、腕時計を着けていれば、他の人には見えない部分だから。
念のため:補修を行うかどうかの判断は、自己責任で行ってください。使用の際は、目立たないところで試してからの使用をおすすめします。
さらに、腕時計のベルト交換も行いました。
今回の腕時計磨きの参考にさせていただいたサイトです。
成美堂さんの動画、大変わかりやすく、参考にさせて頂いています。
おまけ。
磨く前に、近所の時計店にメンテナンスに持っていってみました。
その時、中身の写真を撮らせてもらいました。
サンエーパール、セーム皮の私の購入先はこちらでした。
サンエーパール(時計風防用研磨剤 プラスチック研磨剤 プロ愛用)
セーム革 15cm✕15cm 2枚組(購入時:294円(税込)送料込)hb.afl.rakuten.co.jp
アマゾンでは、セット売りもありました。
サンエーパール 研磨剤セット プロ用 プラスチック研磨剤 時計風防用 貴金属磨き/シリコン加工高級セーム革 HARP(ハープ)150X150ミリ角 3枚